令和5年4月19日、中央社会保険医療協議会において、 2024年4月に控える医療、介護の同時改定に向けた意見交換会が実施されました。
今回の議題は「高齢者施設・障害者施設等における医療」と「認知症」について。
高齢者施設・障害者施設等における医療について
意見交換会では、制度の役割分担と見直しの経緯や介護保険施設における入退所者の状況、医療ニーズ増加への対応と看取りの推進等について話し合われ、各高齢者施設や障害者施設等の医療提供機能についても現状の評価と切れ目ない体制について意見交換が行われました。
認知症について
また、認知症の分野においては、認知症になっても、本人の意思が尊重され、尊厳をもって暮らし続けるこ とができるように、適時・適切な医療や介護を受けられる体制を整備してい く必要性について検討されていました。
地域包括ケアシステムの更なる推進
団塊世代が全員75歳以上となる2025年、更にその先の85歳以上の人口が急増すると言われる2040年には、高齢者単独世帯や夫婦のみの世帯が増加することが見込まれ、同時に現役世代が流出する地方では、そういった方々をサポートする介護人材不足が深刻になっています。
医療と介護双方のニーズを有する高齢者が大幅に増加することから、入退院や情報提供、情報共有の在り方について検討が進められており、医療・介護のDX化についてなど、様々な観点での「変化」が求められれています。
医療現場においてはより「生活」に配慮した質の高い医療が求められ、介護現場においては「医療」の視点を含めたケアマネジメントが求められており、訪問看護のニーズは益々高くなっていくことが予想されます。
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